2017年1月1日日曜日

2017年新春インタビュー


世界のホビーロボットファンのみなさん、ハッピーニューイヤー!

丸さんと「キングカイザー」が、ロボットプロレス「できんのか!(Dekinnoka!)」の中国遠征から無事戻って来ました。

「キングカイザー」ファンを代表して、「キングカイザー応援ブログ!」管理人の私(種子島)が話を聞きました。

そして、新春インタビューとしてお届けします!


◎2017年1月4日、会場画像を追加しました。

はじめての中国公演。
観客のべ2000人!



種子島: 「キングカイザー」は、昨年(2016年)12月にロボットプロレス「できんのか!(Dekinnoka!)」の中国公演に参戦しました。

「キングカイザー」の中国本土公演は、初めてでした。

丸さんは「北米、欧州とは違った反響があるのではないか?」と言っていました。どうだったのでしょうか?

丸 氏: 私は公演前、中国は北米、欧州と違っていると思っていました。

「日本人の反応に近いかなー」と思っていたんです。

でも、そんなことは全然なかったですね。

日本だと、こちらから呼びかけても反応がなかったりするんですよね。ちょっと、シャイな感じで……。

でも、中国では違いました。

私が試合中に、アドリブで「サン! アール! イー!(中国語「3! 2! 1!」)」と掛け声をかけました。

すると、当然のように、いっしょに声を合わせて掛け声をかけてくれます。

ノッて(盛り上がって)くれるんです。もちろん、大人も子供もです!

だから、観客の“ノリ(盛り上がり)”はよかったですよ。観客は、アメリカ的で非常によかったです。

初日の午後は、観客が熱狂し過ぎてしまいました。リングが押しつぶされそうになるくらいでした。


だから、2日目には変化がありました。

少し、リング回りのレイアウトを変えました。観覧場所とリングの間に、距離をつくりました。

警備員の人数も、大幅に増やしてもらえました。嬉しい誤算でした。

また、急に主催者側から要望がありました。

私たちは、1日3回の予定だった公演を「4回に増やしてほしい」と言われたんです。

観客からの反響が大きかったんですね。

種子島: 最終的に、どれぐらいの方に観ていただけたんでしょうか?

丸 氏: ざっと数えてみました。1回の公演につき、観客は250人前後でした。

それを2日間で8回行いました。だから、約2000人にロボットプロレスを観ていただけたことになります。

ロボットプロレス「できんのか!(Dekinnoka!)」のミステル・タマオ総統は、「過去31回の公演の中で、最大の観客だったのではないか?」とおっしゃっていました。

それから、台湾のロボットによるロボットボクシングが、別会場で行われていました。

最後に、そのロボットボクシング団体から交流試合を申し込まれたんです。

種子島: 予定にはなかったんですね? 急に?

丸 氏: ええ、そうです。最終日の公演中のことでした。

たぶん、ロボットボクシング団体の責任者の方が、私たちの公演を初日に見たんでしょう。

それで、私たちとの対戦を企画したのだと思います。

それで急遽、プロレス vs ボクシングの異種格闘ロボット対決が実現しました。

しかし、あちらは“ガチンコ(リアルファイト)”のボクシング、こちらはプロレスです。

ですから、私たちはルールを調整しました。3対3の代表選手による、プロレス試合になりました。

もちろん、2体の「キングカイザー」も代表選手として闘いました。「キングカイザー」は、ドロップキックとムーンサルトプレスを披露しましたよ。

というわけで、けっきょく、2日間で合計9回の公演を行ったわけです。そのため、さすがに最後の方はロボットたちも“ガタガタ(疲労度大)”でしたね。

種子島: そういう場合は、どんなところが“ガタガタ(疲労度大)”になるんでしょうか?

丸 氏: ロボットが“ガタガタ(疲労度大)”だったのは、モータだったり、フレームだったり、配線だったり、すべてです。

今回は、ダンス等のパフォーマンスではありませんでした。

「プロレス」とはいえ、コンタクトがある格闘競技です。ロボットにとってはハードなんですよ。

もちろん、これは「キングカイザー」だけのことではありませんよ。参加したロボットすべてです(苦笑)。


種子島: みなさんが、せっかくつくったロボットが“ガタガタ(疲労度大)”になってしまって、残念でしたね……。

丸 氏: まあ、ロボットはしょせん機械です。

“ガタガタ(疲労度大)”になっても「残念」という感情はわきませんでした。

それよりも、その程度で“ガタガタ(疲労度大)”になってしまった。

自分の「モノづくり」の未熟さが「残念」でしたね。

今回は、特別なケースだったとはいえます。

通常であれば、基本的に試合の合間にメンテナンス(点検、整備)をする時間があります。

しかし、今回は当初、1日3回の公演予定でした。

ところが、1日4回の公演に変更となりました。

そのために、試合と試合の間隔が短くなってしまいました。

試合の合間に、ロボットを十分にメンテナンスする時間がなかったのです。

それもこれも、己の未熟さゆえのことです。

次回からは、ノーメンテナンスで2日間を闘い続けられるよう、機体(ロボット)を設計しようと思っていますよ!



種子島: 公演の回数が増えると、バッテリも心配ですよね?

丸 氏: そうなんです。バッテリの問題もありました。

私たちのホビーロボットは、バッテリがなければパフォーマンスできません。

だから、バッテリに関しては最重要問題でした。

というのも、もともと、リチウム系バッテリの飛行機持ち込みは厳しかったんです。

ボーイングジェット機の発火事故がありましたから。

さらに最近は、Galaxy Noteの発火事故もありました。

そのせいで、飛行機へのバッテリ持ち込みはいっそう厳しくなりました。

私は、仕事で海外へよく行きます。いま中国は、空港でのバッテリ持ち込み検査が、いちばん厳しい国だと思います。

ということで、飛行機の搭乗時に、バッテリを没収されるリスクを減らす必要がありました。

そのため、日本から持ち込むバッテリの数は最小限にしました。

私の場合、普段の1/3です。

なおかつ、バッテリを没収された場合にも備えました。

現地で主催者に、各ロボットに1個ずつ、バッテリを購入・用意してもらいました。

種子島: 全9回の公演。ご苦労はあったけれども、成果もあったんですよね? プロレス vs ボクシングは、どちらが勝ったんでしょうか?

丸 氏: 勝敗はあえてつけずに、引き分けみたいな感じで終わりました。プロレスルールでやりましたから。

お互いの技を出し合い、よいパフォーマンスを見せ合ったんですね。

観客の様子は、ロボットプロレスのときと同じでしたよ。盛り上がっていました。



そのなかで、うれしかったことがあったんです。

ロボットプロレスを観戦していたお客さんも、応援してくれたんです。

わざわざ「キングカイザー」を応援するために、ボクシング会場にまで足を運んでくれたんですよ。

種子島: そんなことまで、闘っていてわかるものなんですか?

丸 氏: それはわかりますよ。観客から、声がかかるんです。

まだ、司会者が何も紹介していないのに、「キングカイザー」がリングに登場するやいなや。

会場の観客から、「凱撤大帝!(カイザーターティー!, Kaizer Tartei!)」「凱撤大帝!(カイザーターティー!, Kaizer Tartei!)」と声が上がるんですから(笑)。

種子島: それはうれしいですね! また、「キングカイザー」のファンが増えましたね(笑)。

丸 氏: ええ。そうなんです。今回、成都でロボットプロレス「できんのか!(Dekinnoka!)」を観ていただいた皆様には、本当に感謝しています。ありがとうございました。

これを機会に、ホビーロボットに興味を持っていただけたらうれしいです。

もし、日本に来ることがありましたら、ぜひ各地で行われているロボットのイベントにも足を運んでください。

私たちも、また機会があれば、中国で開催されるイベントに参加したいと思っています。

いつか、またどこかでお会いできるのを楽しみにしています!


ホビーロボットと相性がよい
ロボットプロレス


種子島: 2016年を総括していただけますか? 丸さんの目標は達成できましたか?

丸 氏: 今年は、久しぶりにロボットプロレス「できんのか!(Dekinnoka!)」や大阪プロレス「チームばんび(Team Bambi)」に参加させていただきました。

実は、ロボットプロレス「できんのか!(Dekinnoka!)」のミステル・タマオ総統からは、毎年オファーを受けていたんです。

でも、日本テレビ「リアルロボットバトル」の番組収録があったりしました。「キングカイザー」は、参戦できなかったんです。

「キングカイザー」は、ここ2か月で続けて3回のロボットプロレスに参加させていただきました。

私は、「プロレス」はホビーロボットを一般の人に見てもらうのによいと思っています。プロレスは、非常に優れたプラットフォームであると感じています。

もちろん、「ROBO-ONE」のような“ガチンコ(リアルファイト)”のロボット格闘競技大会にもよいところがあります。

手に汗握る展開で、それはそれで素晴らしいです。

でも、「ロボットのパフォーマンスを100%観客に見せられるのか?」と言えば難しい。真剣勝負ゆえのジレンマがあります。

たとえば「キングカイザー」には、ドロップキックやバックドロップなどの必殺技があります。

ああいう派手な大技は、最初こそ決まります。

でも、大技は一度見せてしまえば、次の闘いからは対策されてしまいます。なかなか決まりません。勝負の世界ゆえの難しさですね。

それこそ、ムーサルトプレスなんて、実戦では絶対に成功しません(笑)。

そこを乗り越えて、さらなる必殺技で勝利をつかむというのも魅力があります。

でも、ややもすると“中の人たち(ホビーロボットビルダー)”にしかわからない内輪の世界になってしまいます。観客は理解できません。

それはよくないでしょう。今日、初めてホビーロボットを見る人がいるとします。その人たちに、1回の公演でそれぞれのロボットが持っているパフォーマンスを100%見てもらいたい。

それには、「プロレス」というフォーマットは非常にいいんです。

2016年の終わりに、そのことを再確認できたのは収穫でした。


2017年も「キングカイザー」は
積極的にロボットプロレスに参戦予定!


種子島: 2017年の抱負を聞かせてください。キングカイザーファンは、今年も期待していいんですよね!?

丸 氏: 日本テレビ「リアルロボットバトル」が終わってからは、“ガチンコ(リアルファイト)”の競技とは距離を置いていました。

エンタメ系の競技・イベント活動をメインにしてきたんです。この傾向はしばらく続けて行きます。ホビーロボットの素晴らしさをみなさんに知ってもらいたいんです。

だから、今年の目標はひとりでも多くの子どもたちに、「キングカイザー(ホビーロボット)」を見てもらうことです。もちろん、日本の子どもたちだけではなく、世界中の子どもたちにです!

種子島: ロボットビルダーの丸 直樹(Naoki Maru)としては、どんな2017年になりそうですか?

丸 氏: そうですね。ホビーロボットビルダーとしては、常に新しいことにチャレンジしていかなければならないと思っています。

「プロレス」で、何か新しいことができればいいと思っていますよ!

種子島: キングカイザーファンへメッセージをお願いします!

丸 氏: 今年も引き続き、「プロレス」というフォーマットでアプローチします。

「キングカイザー」のさらなるパフォーマンスを追及しようと思っているんですね。

先ほど触れましたが、新しいことというのは新必殺技なんです。

ドロップキック、ムーンサルトプレスに続く新必殺技の構想です。

「キングカイザー」の新しい世界に期待していてください!

種子島: 新必殺技……。すごく気になります。どんなものか教えてもらえませんか? ちょっとだけ(笑)。

丸 氏: それは、「できんのか!(Dekinnoka!)」のミステル・タマオ総統と相談中とだけ言わせてもらいます。

あんまり言っちゃうと、勘のいいプロレス好きにはわかっちゃいますから(笑)。ぜひ、ご期待ください!

ホビーロボットは世界共通語。
ぜひ、「生(ライブ)」で観戦してください!!


種子島: まだ実際に「キングカイザー」を見たことがない方へも、メッセージをお願いします!

丸 氏: 先日の中国遠征の帰路のことでした。

上海で飛行機の乗り継ぎがうまく行かず、足止めを食いました。

種子島: 天候のせいだったのでしょうか?

丸 氏: 天候のせいではなかったと思います。ただ、空港では具体的なアナウンスはなかったんですよね。中国では、飛行機が遅れる理由を教えてくれないことがあるんです。

種子島: なるほど。そういうことがあるんですね。

丸 氏: だから空港で、長い行列をつくって待っていたんです。

そのとき私の前に、中国人の家族が並んでいたんです。

親御さんは、2人の小さいお子さんを連れていました。

長い待ち時間でした。

子どもたちが、騒ぎ出したんですね。

親御さんが、子どもたちをなだめていました。

でも、大人しくできなかったんです。

そこで私は、「グレートキングカイザーZ」のカードを取り出しました。

そして、2人の子どもにプレゼントしました。

 

子どもたちは泣き止みました。

そこで私は、すかさず言ったんです。

「これは、僕がつくったロボットなんだよ!」

「この大きなスーツケースの中には、ロボットが入っているんだ!」

私の説明を聞くと、子どもたちだけではありませんでした。

大人たちまで全員が、もう興味津々です。

すっかり、子どもたちの機嫌は直ってしまいました。

私との話に夢中になったんです。

私も「キングカイザー」のおかげで、一瞬で人気者になれたようでうれしかったです。

日本に到着して、みなさんと別れるときが来ました。

実は、このご家族は日本に住んでいました。

お子さんたちは、日本の保育園に通っていたんです。

だから、お子さんたちのほうが日本語が上手だったんですね。

ほかの中国のみなさんには、お子さんのご両親が通訳してくれて。

「ぜひ、あなたのつくったロボットが見たい!」

「イベントがある時には、連絡して欲しい!」

子どもたちや、その両親だけではありませんでした。

いっしょに乗り合わせた中国人の方たちに、メールアドレスを教えていただきました。

「ホビーロボットの魅力は、国や人種を超えて伝わるんだ!」

私は思いました。

ホビーロボットの持つ、無限の可能性を感じた出来事でした。

今は、ネットの動画サイトがあります。

動画サイトで、いくらでもホビーロボットを見ることができます。

しかし、動画で見るのと実際に「生(ライブ)」で見るのとでは違います。

「生(ライブ)」は、迫力がぜんぜん違うんです。

「生(ライブ)」には、モーターの音や、金属と金属がぶつかり合う音、操縦者の表情があります。

動画サイトの画面越しでは、これらのすべては伝わりません。

また、もし大型サイズの「グレートキングカイザーZ」を見る機会がある……。

そんなときは、ぜひ足を運んでください。

実際に「グレートキングカイザーZ」を見た人は言います。

ひとり残らずおっしゃいます。

「まさか、こんなに大きいとは思わなかった!!」

あなたはきっと、身長2m超のロボットの迫力に圧倒されるでしょう。

だから、もし、あなたが、ホビーロボットをイベント等、「生(ライブ)」で見る機会があるとき。

ぜひ、ご自分の目で「生(ライブ)」のホビーロボットたちを見てください!

私も「キングカイザー」といっしょに、あなたが来るのを待っています!!


◎使用している画像等は、「キングカイザー」制作者の丸 直樹 氏より提供されたものです。許可なく、使用・転載することはご遠慮ください。

この記事の公開以降、当ブログは再開テスト運用から、本運用に移行させていただきます。引き続きよろしくお願いいたします。

2016年12月23日金曜日

電子書籍「キングカイザーの秘密 」販売終了のお知らせ

DLmarketにて販売しておりました電子書籍「キングカイザーの秘密 -プロジェクト編-」を販売終了とさせていただきました。

お買い上げいただきました読者のみなさま、出版にご協力いただきましたすべてのみなさまに感謝します。

ありがとうございました。

引き続き、当ブログは本再開に向けてテスト更新していく予定でおります。

よろしくお願いいたします。

種子島健吉

2016年11月27日日曜日

キングカイザー、中国開催「できんのか!31」に参戦決定!

先日、2016年11月3日に埼玉県草加市でロボットプロレス「できんのか!30」が開催されたばかりですが……。

な、なんと、今年の最後をしめくくる「できんのか!31」は中華人民共和国で開催されるそうです!

これは成都で開催されるDIYの展示・スピーチ・ワークショップ・パフォーマンスなどのイベント、
Chengdu Mini Maker Faire 2016
http://www.chaihuo.org/
のイベント内で行われるもの。

我らがキングカイザーは3試合の最後、メインイベントに登場。

対戦相手は、あの! 数々の名勝負を演出してきた歴戦のロボレスラー、流血仮面です!!


■「できんのか!31」(Chengdu Mini Maker Faire 2016イベント内で開催)

開催日時:2016年12月3日(土)・4日(日)
       11:00~ / 14:00~ / 17:00~(各日3回公演、1回30分程度)
開催地:Chengdu Eastern Suburb Memory(中国四川省成都市)


キングカイザーは、メインイベントで流血仮面と対戦する!!


初めてずくしの中国公演!

意気込みを丸氏に聞きました!!


●中国公演が初というのは、意外な気がします。

丸氏「この中国公演、ロボットプロレス団体『できんのか!』にとって、初の正式な海外公演になるらしいんです。

今まで行った北米遠征などは、自主興行だったんですが、今回は正真正銘の招待公演なんですね。

さらに、キングカイザーにとっても香港を除いた本土ということでは、初の中国公演になります。

アメリカやヨーロッパと比べて、どういう反応があるのかとても楽しみです」


●ぜひ、キングカイザーのパフォーマンスで、現地の人々をあっと言わせてきてほしいです!

丸氏「実はもうひとつ初があるんですよ。

日本国外でドロップキックを披露するのも初なんです。

なぜ今まで海外遠征で空中殺法ができなかったのかというと、ちゃんと理由があるんですね。

ドロップキックのエネルギーソースには、高圧ガスカートリッジを使っているんです。

それが、飛行機に持ち込めなかったんです。

今回は準備期間があったので、事前に現地調達することができたんですよ!

だから、日本国内に近いパフォーマンスができるという意味でも、とても楽しみにしています」

国外初のドロップキックが、中国で炸裂予定!!
(画像は、日本国内での試合の模様)

●最後に日本のキングカイザーファンに、今回の中国遠征にかける意気込みを聞かせてください!

丸氏「1人でも多くの中国の子供たちに、キングカイザーのパフォーマンスを見てもらいたいと思っています。

そして、子供たちが日本のホビーロボットに興味を持ち、ホビーロボットを通じて日本という国そのものにも興味を持ってもらえたら最高だなと思っています。

これからも、キングカイザーの応援よろしくお願いします!」


丸さん自身がすごい楽しみだという、今回の初めてずくしの中国公演。

現地の中国人の皆さん、現地の邦人の皆さんに見てもらいたい……。

いや、ぜひこの機会に、国籍を問わず現地のすべての皆さんに、日本のホビーロボットのパフォーマンスを楽しんでいただきたいと思います!

2016年11月9日水曜日

キングカイザー「チームばんび 旗揚げ興行」参戦決定!

キングカイザーファン、ホービーロボットファンにおかれましては、2016年11月3日に埼玉県草加市で開催されたロボットプロレス「できんのか!30」の興奮冷めやらぬといったところだと思います。

でも、中には「関東地方にはなかなか行かれないよ……」という関西圏のファンの方もいるかも。

そんな関西圏のファンに朗報です。

今度は関東ではなく、関西でロボットプロレスの開催です!



■関西ロボットプロレス「チームばんび 旗揚げ興行」

日時:2016年11月12日(土)15:00~
場所:大阪南港 ATC ITM棟 10F(「KOF 2016」会場内)
入場料:無料

関西オープンフォーラム2016(KOF 2016)
https://k-of.jp/2016/

チームばんび - KOF 2016:関西オープンフォーラム2016
https://k-of.jp/2016/session/860



「チームばんび」関係者によると、「関西オープンフォーラム(KOF)」はオープンソースソフトウェアのコミュニティとして2002年より開催されてきたとのこと。

今年、主催者サイドが「10年以上続いた中で、新しい風を吹かせよう!」とロボットコミュニティの参加を画策していたそう。

そこで、ちょうど、旗揚げ興行地を探していた「チームばんび」にお声掛かりがあったとのことです。

我らが「キングカイザー」は、関西勢としてビリにゃん・キッド代表率いる「チームばんび」の一員として参戦。

流血仮面、ワルー、アキバカイザーといった「できんのか!」でお馴染みの面々の勇姿も見ることができます!

先日の草加では、「笑いではなく強さがすべて」なのが信条の「チームばんび」に対して、「そんなに勝ち負けが大事なら、客を入れずに喧嘩でもしていればよい!」と徹底批判の「できんのか!」サイド。

それに怒り心頭の「~ばんび」ビリにゃん・キッド代表が、ロボットプロレス世界最強タッグを標榜するカイザー兄弟を引き連れて殴り込みをかけたという経緯があるだけに、今回も注目の一戦となりそうです。

なお、「チームばんび」、リンク先の公式ブログをみるにつけ……。

うーん。

これは。

なかなかに謎めいた団体ではあります。

両者主張を譲らないなか、己(おのれ)の信条をつらぬき、正統なるロボットプロレス団体として錦の御旗をかかげるのはどちらなのか?

これから東の雄「できんのか!」に対する西の雄「チームばんび」として、日本を代表とするロボットプロレス団体となっていくのか、要注目です!

2016年11月8日火曜日

当ブログ再開に向けて、テスト更新準備中

日本全国……いや、世界のキングカイザーファンの皆さんこんにちは!

「キングカイザー応援ブログ!」管理人の種子島です。

2015年7月より更新休止しておりました当ブログですが、管理人が一時期の公私にわたる危機的状態から脱したこともあり、更新再開に向けてしばらくテスト更新することとなりました。

快諾していただいた、キングカイザー制作者、ロボットクリエイターの丸 直樹氏に感謝します。

ただいま丸さんに情報を確認しながら、記事を準備しております。

いましばらくお待ちください!

2015年7月21日火曜日

丸 直樹氏インタビューと当ブログ休止のお知らせ

キングカイザーファン、ホビーロボットファンのみなさま大変にご無沙汰しておりました。応援ブログ! 管理人の種子島です。

実は当ブログ、管理人の私が現在、商業関連出版物の編集にたずさわっており、ライター活動は休業となっているため、頻繁な更新対応ができなくなり休止させていただいております。

本当は放置せず、もっと早いタイミングでそのことをお知らせしなければならなかったのですが、機を失することになってしまい申し訳ありません。

今回、最後の更新内容としまして、キングカイザーシリーズの今後の展開予定などお話しをうかがいましたので、以下にまとめさせていただきます。

回答いただいたのは、もちろん、我らがキングカイザーシリーズの生みの親、丸 直樹(まる なおき) 氏です。


「第二回リアルロボットバトル」の優勝から、はや半年以上になりますが
応援していただいたみなさんへ、メッセージをお願いします。

MARU Familyの丸です。皆さま、いつもキングカイザーを応援していただいてありがとうございます。いまだに(リアルロボットバトルの)録画を毎日のように見てくれているファンがいらっしゃるということで、家族一同、驚くと共に本当に感謝しております。

「リアルロボットバトル」の第二回大会で優勝することができたのも、ひとえにファンの皆さまの熱い声援のおかげです。テレビ放映中もTwitter等でリアルタイムにものすごい応援メッセージをいただけて、大変な励みになりました。本当にありがとうございました。

今回のロボットバトルを通じて感じたのは、「もうキングカイザーは私たちファミリーだけのロボットではないんだな……」ということです。

試合中のTwitterのタイムラインを見ていると、キングカイザーは私たちが操縦して動かしているのではなく、まるで自立したロボットとして存在しているかのようでした。

あたかも格闘技の試合でキングカイザーという一人の人間の選手を応援している……そんな姿を私はそこに見ていました。

第二回大会後もネットを通じてファンのみなさんが描いてくださった、ファンアートが公開され、また、アートだけでなくいろいろな二次創作というのでしょうか? サイドストーリーやアナザーストーリーまで考えて公開していただきました。

もうキングカイザーは私たちの手を離れ、独立したキャラクターとして存在しているのではないか。私はいまそう感じています。

そういった、制作者として喜びを感じると共に、私は新たなる責任を感じています。それは、今後、制作者として「みなさんの期待を裏切るわけにはいかない」という強い思いからくるものです。

でも、これだけは確実に言えます。今後もキングカイザーシリーズは「ヒーローとしての王道を歩んでいく」のだと……。これからも応援よろしくお願いいたします!


第二回大会での優勝のあと、皆さんの大きな支持と期待があると思います。今後、大型のキングカイザーZシリーズはどうなっていくのでしょうか?

大型のZシリーズはこれからも作り続けていきます。計画としては、次機はさらに大型化して、いよいよ搭乗型を目指すというものがあります! とは言っても、費用や場所と問題は多々あるのですが、実現に向けて少しずつでも進みます。

プロジェクトには何かしらの障害がつきものですが、今までにもそれらにじっくりと取り組んで、数々の困難を乗り越えて実現してきた丸さんですから、「きっとやってくれる!」そう思わずにはいられません。ところで、リアルロボットバトル第三回大会開催の予定はあるのでしょうか?

リアルロボットバトルの第三回大会については諸事情ありまして、今の段階(2015年7月)では未定としかお答えできないのです。すみません。もし何かお知らせできることができたら、私のホームページやTwitterで告知するつもりです。

大型のZシリーズ制作続行というのは、うれしい情報でしたが、小型といいますか、中型といいますか、もともとのキングカイザーシリーズももちろん引き続き制作されますよね?

小型のシリーズはJの発展系を新たに制作する予定です。できることなら、今後のROBO-ONEには新型のJ3で参加したいと思っています。

J2や他のキングカイザーシリーズはこれからも、ロボットプロレスや各種イベントで活躍していきます。

キングカイザーシリーズの今後の活躍がますます楽しみになりました。ところで、2号機が制作中だというアイドルロボットはどうなっていますか? 1号機がフランスのイベントで公開されましたが、私(種子島)は実物を見たことがないこともあって、いまだにミステリアスな存在のままなのですが……。

アイドルロボットは現在、2号機のソフトウェア開発がシアトルで着々と開発が進んでいます。先週(2015年7月)パリで行われたジャパンエキスポで動作は限定的ながらイメージソングと共にデビューさせていただきました。

また、3号機の計画も進んでおり、その後も年々進化させていって、2020年の東京オリンピックの聖火ランナー候補に名乗りを上げたいと夢みたいなことを考えています(笑)。

いつも「夢みたいなこと」を実現させてしまう丸さんですから、ぜひともそれは、実際にトライしてもらいたいです! ところで、他にもトライしようとしていることはありますか?

2m級の大型ロボットを何台も集めて、リアルロボットバトルの巡業ができないかと考えているところです。まさに映画「リアルスティール」の世界です。「リアル・リアルスティール」とでもいえばいいのでしょうか。

そういえば、種子島さん(当ブログ管理人)に初めて記事を書いていただいたのも「映画『リアル・スティール』もリアルだったが、日本のリアル『リアル・スティール』はもっとリアルだった!!」でしたね。

小型のロボットでは、小俣さん*が「できんのか!」を旗揚げしていますが、それの大型版とでもいいましょうか。

昨年の越谷(埼玉県)、今年の福岡と自分で2mのキングカイザーZを運んでイベントに参加しました。その経験から、決して「できないことではないかな?」とは思っていたのですが……。

4トントラックの荷台に積み込まれた2台の大型戦闘ロボットがイベント会場を後にする姿を見送ったときに、その思いが「できる!!」という確信に変わったんです。

それは楽しみです。実際にスタジオでリアルロボットバトルの闘いを観戦した者としては、生の迫力を1人でも多くの方に味わっていただきたいと思います。そういった意味でも、関東圏以外で巡業が実現すればいいですね!


丸さん、本日は楽しいお話、元気が出るお話をありがとうございました。また、今までイベント参加中でご多忙のときに、現地からキングカイザー関連情報の提供をいただきありがとうございました。

そして、最後に今まで「応援ブログ!」を読んでいただいたキングカイザーファン、ロボットファンの皆さんにもお礼を言わせてください。本当にありがとうございました。

「応援ブログ!」の更新は休止とさせていただきますが、個人的にMARU Familyの応援は続けさせていただきたいと思っています。それでは皆さん、またいつかロボットバトルのステージでお会いしましょう!


*……小俣 善史(おまた よしふみ)氏。おそらく世界で唯一のロボットプロレス団体「できんのか!」の発起人。

2014年11月30日日曜日

「第2回リアルロボットバトル」2014年12月2日(火)放送!!

さて、いよいよあさって2014年12月2日(火)19:00より、日本テレビで放送される「第2回リアルロボットバトル」ですが、丸さんより、今回参戦するグレートキングカイザーZの情報が到着しましたのでご紹介します。


まず、特徴ある胸のVマーク回りのデザインは、昨年、漫画家の石口 十 先生からいただいた応援イラストを参考にデザインしているそうです。

限りある制作時間の中、外見にもこだわるところが、大型になってもさすがキングカイザーシリーズ、その躍動する姿を早く見たいものです。

そして、今回のグレートキングカイザーZの主な特徴というと……。

下半身は前回のキングカイザーZの基本フレームを流用しているものの、走行用のモーター、ホイール共に交換されており、特にホイールは新規開発です。この足回りの強化により、走行速度が約70%もアップしているとのこと。

また、前回は塩ビで制作されていた外装が、なんと! オール鋼鉄製になって超絶頑丈になっています(キングカイザー比)。

さらに、先ほども触れましたが、上半身が全面的に作り直されており、Vマーク以外にも、二の腕と拳(こぶし)は大幅にサイズアップして……見た目がマッチョになっています!

それから、最後に忘れてはいけないのが……、そう! 武器ですよね。武器!! グレートキングカイザーZには、新しい武装が3つも搭載されているそうです。

1. 両肩に装備した二門のガトリング
2. 両腰に装備した4×2門のロケットランチャー
3. 両腕に装備したカイザーブレード

もちろんこれに加えて、従来のカイザーインパクトももちろん健在だそうですので、グレートキングカイザーZがどのような闘いを見せてくれるのか、丸三兄弟がどのようにその成長した姿を見せてくれるのか、管理人もテレビの前で見守りつつ、応援したいと思っています。

闘え! キングカイザー!!