2013年12月16日月曜日

日テレ「リアルロボットバトル」での「キングカイザーZ」の闘い!(観戦記)

書く前は、「内容知ってるし、サラリと書いちゃおう」と、録画してあった「リアルロボットバトル」を見直し始めたのですが、観ていたら、当日のことをいろいろと思い出してしまい、すべて盛り込んでいたら、どんどん長くなり、このタイミングのブログ掲載となってしまいました。

キングカイザーファン、ロボットファンのみなさんお待たせしてしまい、すいませんでした!

基本的には、2013年12月13日の放送を見逃してしまった方向けの「キングカイザーZ」の、MARU familyの闘いぶりをご報告するリポートとなりますが、ほかのチームのみなさんとロボットのこと、当日、近くで見ていて思ったことなども盛り込んでおりますので、すでにテレビをご覧いただいた方にもご参考いただける部分もあるのではないかと思います。

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2013年12月13日の日本テレビ「リアルロボットバトル」みなさんご覧いただけたでしょうか?

もちろん、当ブログ管理人も観ました! 実は、日本テレビさんのご厚意で番組収録現場の取材が許可されたため、収録当日は自分(種子島)も特設ステージ脇で闘いを見守っていました(今までネタバレしないように何も書けなかったのですが、放送後となりましたので、筆=キーボードが軽いです)。

しかし、放送された番組のように、スタジオゲストのみなさんのコメントもないですし、スローモーションリプレイも、センサーコア破壊時のズーム映像も、小型カメラのロボット視点映像も、操縦ブース内の映像もないし、さらにロボットが巨大なだけに隠れてしまって、相手ロボットが見えなかったりということがあり……。

もちろん、ライブでの巨大な金属と金属同士のぶつかりあいの迫力、臨場感は存分に味わえたのですが、正直「いまのどうなったのか、よくわからなかった……」というところがけっこうあったのも事実。

改めてちゃんと編集されたテレビ番組は、内容を知っているはずの自分にも十二分に楽しめるものでした(というより、テレビ番組はやっぱりテレビで観るのがいちばんですね。番組収録は早朝から深夜まで、1日がかりで大変ですし)。

さて、それでは、残念ながら「見逃してしまった!」というキングカイザーファンのアナタのために、日本テレビ「リアルロボットバトル」での「キングカイザーZ」の闘いぶりを報告したいと思います。

読みづらくないように、一部敬称略にさせていただききます。よろしくお願いします。


◎以下、バトルの結果、いわゆるネタバレになりますので、録画してあって「これから『リアルロボットバトル』を観る」という方はご注意ください










■はじめ研究所&大阪の町工場のみなさんチーム、HJM-47 vs 、THKロボットサークルチーム&清水柊平(しゅうへい)くんチーム、柊(ひいいらぎ)メモ

すいません。水沢アリーさんのこと自分も存じませんでした……。それはさておき、HJM-47は電動スクーターの足回りを使用しているというフットワーク(テストする場所がなく、時速40kmはまだ出したことがないとチームの方はおっしゃってました)と、ほぼオール金属外装という強靱なボディが脅威でしょう。それから、聞き及んだところでは、2ラウンド終盤の前傾姿勢はトラブルによるもので、センサーコアを隠す意図はなかったとのことです。

柊は、いっけん地味なところですが、マニュピュレーターでちゃんと剣を抜くところなど、バトル以外のところでも技術力の高さを見せつけていました。動作の安定度も8体中まちがいなく上位だったので、1回戦の相手がHJM-47でなければもっと上に行くことができたと思います。柊平くんは、MARU familyチームの飛夢馬(ひゅうま)くんとすっかりと友達になってました。


■第1回戦 MARU familyチーム、キングカイザーZ vs 愛知工業大学・鉄人プロジェクトチーム「鉄人10号

スタジオゲストのひとりとして、「ロボットアニメで育った」というぐらい「ロボット大好き」という及川光博さんも観戦。その及川さんの「キングカイザーは父親が制作して、子供たちが操縦するロボット。子供たちの息が合わないとまともに闘えない」という解説を聞いてのコメント、「設定がすでにもうアニメですよね!」に送り出されての第1回戦。

相手は、愛知工業大学の「鉄人10号」ということでなんと、ヒーローロボット対決となりました。

「リアルロボットバトル」特設リング入場シーンでは、トビラが開くとスモークの中に「キングカイザーZ」を囲んだMARU Familyチーム(奥様はスタジアム上で、チームサポーターのはるな愛さんと待機)。BGMはもちろん、キングカイザーのテーマソング「夢をつかめ - Get a Dream -」(作詞:丸 直樹、作曲:増本圭吾)です!

リンクサイドで主審の角田信朗さんが見守る中、入場後のリングパフォーマンスは、左右のコンビネーション「カイザーインパクト」。

はるなさんからコメントを求められた奥様は思わず「今日は『3人』でがんばって、力を合わせて頑張ってくれると思います」とコメント。あわてた丸さんから「4人、4人! オレが入ってないです!」と突っ込みが入って会場に笑いを誘います。さすが、MARU familyチーム、エンターテイナーです。出演経験も豊富なだけに、テレビをわかっています(笑)。

次に伝説のヒーローとして登場した「鉄人10号」は、正太郎くんコスプレの操縦者からの「立て! 鉄人!」という音声入力で起動

バトル前に、鉄人チームから「ヒーローはひとりで十分!」という趣旨のコメントも出ていただけに、両者、内に秘めたる闘志は想像に難くありません。

しかし、実は「鉄人」、脚部機構が損傷するというトラブルに見舞われており、完全復旧できないままリング上へ。残念ながらそのパフォーマンスを発揮することはなく、「カイザーインパクト」によりセンサーコアを破壊されたところで、とうとう動作もストップ。

角田主審の「TKO!」の声と共に、「キングカイザーZ」の第2回戦進出が決まります。操縦ブース内で、ガッツポーズのMARU familyチーム。

そして……。

「鉄人」が再起動したかと見えたそのとき、脚のポジションが変わってしまったことでバランスを崩し、ゆっくりと特設リング上に倒れてしまい大破。

幸いにも「キングカイザーZ」は次の攻撃に備えて、間合いを取ったままだったので接触は免れました。

2m級のロボットのバトルなど前代未聞ですから、何が起こるかわかりません。小型ロボットと違って、倒れそうだからといって、うっかりスタッフが支えようものなら怪我人が出ます。

そのあたりの安全管理は、ちゃんと日本テレビサイドで考えられていて、双方のチームからOKが出ない限り、ロボットが入っているリング内には、番組スタッフもロボットチームスタッフも、誰も立ち入ることができないというルールが遵守されています。

ちなみに「鉄人」の転倒は、鉄人プロジェクトチームのみなさんの蒼白ぶりを見てもわかるように、やらせでも演出でもなんでもなく、本当のトラブルです。

自分も鉄人プロジェクトチームのみなさんと少しだけお話ししましたが、彼らが設計時に実現しようとした志(目標)が高かった、理想を実現するために妥協しなかった。それゆえに起こってしまった悲劇ではないかと思います。ロボットの機構が複雑になり、高度なものにすればするほどトラブルの危険性も高まるわけですから。


■東京工業大学 ロボット技術研究会チーム、狐火 vs 世界まる見え!チーム、マルミエーターUNCHI48(センター) メモ

戦闘後、マルミエーター復旧できずと映ったノートパソコンに「KURATAS」(クラタス)のステッカーが見えて「なんで?」と思われた方も中にはいらっしゃると思うのですが、なんとマルミエーターUNCHI48(センター)の制御ソフトはV-Sido(ブシドー)だったのです。

あと、ちょっと自分も世界まる見え!チームの方にお話しをうかがったのですが、左手の電気ノコギリ状の武装は、当初、グラインダーのディスクそのもの(!)だったそうで、局側のチェックの際に「さすがにそれは破壊力があり過ぎるだろう」ということで、見た目はトゲトゲしているが、そんなに硬くない材質のものに変更されたそうです。実は他チーム、「世界の北野アタック」よりも、左手のほうを怖れておりました。

あとスタジオからのコメントで「狐火、容赦ない! 情けってものはないの?」というものがありましたが、狐火、センサーコアを自動追尾攻撃する仕様なんです……。


■沼津高専チーム、ReASSvs 日本大学理工学部、GANTON-52 メモ

ReASSは……ロケットランチャーの発射シーンが見たかったです。沼津高専チーム、ReASSの黒いフォルムといい、おそろいのジャージといいキマってまして、チームとしてまとまっている印象はあったのですが……。

GANTON-52は出場ロボットの中で、内燃機関を搭載した唯一のロボットということで、放送では編集でうまく音が消されていましたが、エンジン音がけっこう鳴り響いていました。ちょっとチームの方にお話しを聞いたところ、エンジンをかけなくても電動で腕だけは動きます、とかそういうものではなく、エンジンが動かないと何も動かないという、本当にエンジンが心臓、命のロボットだそうです。


■準決勝 狐火 vs HJM-47 メモ

HJM-47は、先の闘いで両腕の折りたたみ式ブレードが折れ曲がってしまったため、それを取り去った状態。そばで見ていての印象は、「リーチが短くなったな」というよりは、余分なウェイトがなくなって「パンチの速度が上がって余計恐くなったな」といった感じでした。

狐火は、ちゃんと動作しているときは精度の高い自動攻撃が発動するものの、どうも先の闘いから格闘する機械としては繊細すぎる印象があり、けっきょく、その印象をぬぐいさることができぬまま終了とあいなりました。自動攻撃の精度は高かったので、後は格闘ロボットとしての「強度」があれば結果は違っていたのではないでしょうか。


■準決勝 キングカイザーZ vs GANTON-52

我らがキングカイザーZは、初戦、ほぼ無傷だったこともあり、ネジの増し締めなどはしたものの、ほぼバッテリー充電だけでそのまま再登場。必殺技もすべて温存したままという「有利ではないか」という状況です。しかし、バトルには関係ないですが、丸兄弟なかなかのイケメンです。

対するGANTON-52油圧によるパワーが、ただ、ただ、不気味なのですが、チームの方にお話しをうかがったところ、金属に見える外装は紙製。塗装で金属に見せているということで、見た目ほどは頑丈ではないとのこと。そのあたり、吉と出るのか凶と出るのか……。

まずは、メカナムホイールを活かした微妙な位置調整の後、突進、狙いすました左拳でGANTON-52の2つのセンサーコアを撃破したキングカイザーZ。

そのままたたみかけるかのようにブーストタイムに突入して、ついに必殺技のチェーンナックルを起動! チェーンナックルは通常、両肩に格納されていて、伸張させた後、プラスチックのチェーンをムチのごとく振るという必殺技(武装)リーチが長いだけでなく、頭部など高さのある場所のセンサーコアも攻撃できます。

チェーンナックルを振った瞬間、カイザーキャノンの分割弾頭も同時に発射されますが、残念ながらセンサーコアを砕くことはできず。不運にもチェーンがGANTON-52のセンサーコアとセンサーコアの間にヒットし続けますが、ブーストタイム終了直前、1つのセンサーコアを捕らえますチェーンナックル担当の三男、飛夢馬くんの表情は真剣そのものです。ついさっきまで、ヤンチャに走り回っていた彼の姿からはとても想像できません

GANTON-52も、安定していてまったくひるむ様子はありませんが、どうもアームの調子が悪く、攻撃の際の微妙な調整ができていないようです。そこを前後のフットワークを使って攻撃するキングカイザーZ。操縦(下半身)担当、長男の健太くん、攻撃(上半身)担当、次男の龍馬くんの呼吸が、先ほどの闘いよりもさらに合っている感じがします。

そして、おもむろにGANTON-52の腕が上がり、警戒したキングカイザーZが間合いを取ったところで、GANTON-52まさかのエンジントラブル! エンジンが命のGANTON-52は、緊急メンテナンスのかいなく再始動することができず、TKO負けとなります。

パワーと安定感では随一だったGANTON-52がベストパフォーマンスを見せていれば、どうなっていたかはわかりませんが、この瞬間、キングカイザーZの決勝進出が決まりました。

羽多野先生も、生徒たちが「いい顔になった」とコメントしていましたが、全チーム中、いちばん明るい雰囲気で楽しそうに取り組んでいたのは、間違いなく日本大学理工学部チームだったと自分も思いました。

スタジオの及川さんからは「チェーンナックルがポイント取れてよかったですね。あれでチビッコ(飛夢馬くん)の人生、大きく変わりますよ!」という趣旨のコメントをいただいて、いよいよ次は決勝戦です。

勝ち残ったのは我らがキングカイザーZとHJM-47。スタジオの世界の北野さんからは「けっきょくあれかい、職人とファミリーの対決かい」というコメント、テリー伊藤さんからは「これはオペレーター(操縦者)勝負でしょ。最後は!」という、何か今後の展開を暗示するようなコメントがあって最後の闘いです。


■決勝戦 キングカイザー vs HJM-47

まず最初に、キングカイザーZサイドにおける、衝撃の事実がチームサポーターのはるなさんから告げられます。なんとここ(決勝戦)にきて、操縦者が交代です。撮影がおして深夜となり、次男の龍馬くんと、三男の飛夢馬くんが撮影に参加できなくなったため、上半身(攻撃)担当に丸さん、そしてサポート役にまさかの奥様、明美さんが登場です。

これだけの番組内容ですから、自分も撮影当日の朝に「撮影がおすのはしょうがないですよね。日付が変わらなければ御の字ですよ(笑)」なんて冗談をいっていましたが、まさかこんな致命的なところに影響が出てしまうとは……。いろいろなことが随時進行している現場だと、後から考えれば「そうなんだけどね」ということも、誰もその瞬間になるまで気が付かなかったりするものです。

丸さんは「ハンデです!」と強気の発言をしていましたが、もちろんテレビとして盛り上げるためで、心中を思うと計り知れないものがあります。ご自身も落胆していたでしょうが、お子さんたちの落胆ぶりを見るのが父親としてはいちばんつらいもの。

自分もMARU familyチームが、番組スタッフより事実を告げられたとき、ちょうど近くにいたのですが、息子さんたちの様子が気の毒でなりませんでした。健太くん、龍馬くんは「なんで!?」と丸さんに何度も聞き、飛夢馬くんは、自分が決勝戦に出られないことを知らされると号泣です。

でも、MARU familyチーム、最後の最後まで諦めません! ぜんぜん練習していない者が操縦して勝てるほど甘くないことは、数々のロボット格闘競技大会出場経験から重々承知ではありますが、勝利の可能性が1%でもある限り、ベストを尽くします。

有利な点がなくもありません。ロボットの損傷程度からいうと、先の狐火戦で猛攻を受けたHJM-47のほうが重いのです。正面から見ると頭部が右に傾いたままなのがそのことを物語っています。

そして、久しぶりにマスタースレーブ操縦装置を身に着けた丸さんが明美さんに「OK!」を告げて、決勝戦バトル開始です。

バトル開始直後に、HJM-47側がブーストボタンをプッシュ。ブーストタイム突入後、HJM-47が発射した12連装ロケットをキングカイザーZは半身でかわしてブーストタイム終了。ここまでポイント0-0のまま。

チャンスとばかり反撃に転じたキングカイザーZでしたが、即席チームでは息が合わなかったか、前進のタイミングと腕の振りのタイミングが合わず、HJM-47の突き出した左拳に胸のセンサーコアを当てに行ってしまいます。ここで痛恨のポイント0-2に。

すかさず超信地旋回、その場で背を向けボディ前面のセンサーコアを防御しつつ攻撃の機会をうかがうHJM-47に対して、カイザーインパクトの連打を加えるキングカイザーZ。もつれるように両者が接触し、HJM-47の左肩のコアが破壊。さらに右肩上部のコアをカイザーインパクトが捉え、カウントはイーブンの2-2に。

HJM-47が前傾姿勢になり突進し、キングカイザーZの胸のコアを撃破。ポイント2-3

ここで今度は、キングカイザーZ側がブーストボタンをプッシュ(正規パイロットが出場できないという緊急事態による特例で、バトル直前にチームサポーターのはるなさんがブーストボタンを担当することを許されていました)。ブーストタイム開始直後に放たれた、カイザーキャノンの分割弾頭がHJM-47の胸のコアを砕き、カウント3-3。またしてもイーブンに持ち込みます。

ブーストタイムは残ったまま、「下がれ」という丸さんの指示に対して、うまく意思の疎通がはかれなかったか、棒立ちのところをHJM-47の左拳が胸のコアにヒット。HJM-47の腕の軌道がちょうど残った胸のコアに並行になったことで、いっきに2つのコアを持っていかれてしまいます。ポイント3-5

まだブーストタイムを残したまま、両者の脚部が激しく接触。今までほとんど全身無傷だったキングカイザーZの右脚部が大きく損傷しますが、外装のみで操縦には支障がなさそうです。

そして、HJM-47の左拳がキングカイザーZの頭部に入り、幸いにも(いちばんコストがかかっている外装の)頭部に大きな損傷はありませんでしたが、コアは破壊されて、ポイント3-6いちばん破壊が難しいと思われていた頭部に的確に攻撃をヒットさせたのは、HJM-47あっぱれというほかありません。

ここでブーストタイム終了。ブーストタイムをしかけたキングカイザーZ側が不利となるまさかの展開で、ポイントは3点差に。

その後も両者攻め手を緩めることなく、キングカイザーZの右拳がカウンター気味にHJM-47のボディに入り、ポイント4-6

左拳でHJM-47の胸のコアを狙うキングカイザーZ。突きこそヒットしなかったものの、腕を伸ばしたまま残し、引き手でうまく引っかけるようにコアを砕いてポイント5-6。このあたり、空手黒帯の丸さんだけあり、闘いの勘を取り戻して来た感があります。

そして、そのままリング際まで押し込むと、放ったカイザーインパクト、その左腕の手首がHJM-47の胸のコアにヒット。遂にポイント6-6。再びイーブンに戻します。

ここで残り10秒飛び込みつつ打ったHJM-47の右拳の裏側がキングカイザーZの右肩に当たり、コアを破壊。そこからの左右連打でさらにもうひとつの右肩コアも破壊して、ポイント6-8

飛び込んで反撃したキングカイザーZの拳は、HJM-47を捉えたもののボディのすでにコアのない部分にヒットして、そこで、Round1終了

Round1、打合せのある殺陣でもないのに、これだけの接戦というのは驚きです。

Round2、開始。リングの床には黒い走行跡や無数のキズが浮かび、これまでの激戦を物語っています。両者ともに前面のコアはあらかた破壊しあってしまったので、キングカイザーZには左肩の2つHJM-47には胸部左左右の肩に1つずつ、そして頭部しかコアが残っていないという状況です。

両者、防御を忘れたかのように打ち合う中、いちど間合いを開けたキングカイザーZが右拳を突き出したまま突進。的確にHJM-47左肩のコアを破壊。ポイント7-8

先ほどから繰り返される攻防に、格闘技ファンの関根勤さんのみならず、会場から歓声が上がっています。

さらに右腕を突き出したままのカイザーインパクトの連打左肩のコアも砕いて、ポイント8-8。いったいこのバトル何度目のイーブンでしょうか!?

とうとう追いついた! しかし、そのとき、今までトラブルらしいトラブルがなかったキングカイザーZの脚が止まります。激突を繰り返していたためでしょうか……。ルールでは、完全に動作が停止していない限りメンテナンスが認められないため、残り30秒、キングカイザーZは上半身の動きだけでHJM-47の猛攻をしのがねばなりません。

幸い、停止したのがリング際だったこともあり、上半身をひねり、うまくコアの残った左肩をHJM-47の攻撃から守ったキングカイザーZ。ここでポイント8-8のままRound2終了です。

そして延長線サドンデスは互いに3つのコアを胸につけ、それを1つでも先に壊したほうが勝利というものです。その瞬間、優勝が決まります。

明美さんからは「ここで負けるわけにはいかない。負けたら一生、龍馬(次男)と飛夢馬(三男)に恨まれるかも……。勝ちます!」という意気込みが語られます。

お互い短いインターバルの間、両者、弾頭を装填し直し、できる限りのメンテナンスをして、いよいよ戦闘開始!

キングカイザーZ左拳を前に突進して格闘戦に持ち込む作戦HJM-47開始直後にブーストボタンをプッシュしてそれに賭ける作戦です。

笑っても泣いても最後の1コア

そして、長かった死闘を締めくくるその瞬間「左拳を上げぬまま」突進したキングカイザーの左胸のコアにHJM-47が上げていた左腕が当たる体勢になり、ポイント0-1

優勝はキングカイザーZの腕から転がり落ち、「第1回リアルロボットバトルチャンピオン」はHJM-47となりました。一瞬のできごとでした。

最後のキングカイザーZの不可解な突進に関しては、キングカイザー公式ページで丸さんが語っているように、ブーストタイムだと思って丸さんが行動を止めたため、腕が上がらないまま前進することになったとのこと。丸さんが息子さんに「失敗した」といっていたのは、審判がブーストタイムを通告していないのに、自分の判断で行動を止めたのがミスだったという意味だそうです。

正規パイロットが操縦できなかったことといい、「リアルロボットバトル」が初の試みだったため、ルールの理解にバラツキがあったことといい、恨みのひとつもクチにしたくなるのが心情ですが、それをせず、自分のせいとしているところがスポーツマンシップを重んじる、丸さんらしいと思いつつ報告を終わりたいと思います。長らくお付き合いありがとうございました。

「リアルロボットバトル」に参加されたロボットビルダーのみなさん、スタッフのみなさんにも感謝したいと思います。ありがとうございました。


バトルの最後に関する丸さんのコメントは、キングカイザー公式ホームページ「MARU Family」の以下の日付の部分をご確認ください。

■ 2013/12/14  リアルロボットバトルの裏側 vol.1
■ 2013/12/15  リアルロボットバトルの裏側 vol.2

ところで、丸さんの「この雪辱は、『第2回リアルロボットバトル』で晴らします!」というコメントがそのまま放送されていましたが、「第2回」開催はどうなるのでしょうか? 自分まだ何も聞いていないのですが!? 情報入りましたら、みなさんにもお知らせしたいと思います。

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◎投稿当初に、「キングカイザー公式twitterが開始された」と紹介しておりましたが、自分(種子島)の誤解であり、休眠アカウントだということがわかりましたので削除させていただきました。大変失礼しました。



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